先日、「東京大学 環境報告書 2023」が発行されました。📚

19ページには、当研究室の秋月先生が寄稿しております。🖊

ぜひご覧ください!

(表紙の画像にリンクが張ってあります)

ところで、皆さんは環境報告書ってご存知でしょうか??

多くの方が初耳だと思います。

環境配慮促進法では、環境報告書について以下のように定義されています。

「環境報告書」とは、いかなる名称であるかを問わず、(中略)事業活動に係る環境配慮等の状況(中略)を記載した文書(中略)をいう。

環境情報の提供の促進等による特定事業者等の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律(環境配慮促進法)第二条 第4項

環境省は以前、もう少し詳しく、以下のように定義していました。

その名称や環境以外の分野に関する情報の記載の有無並びに公表媒体に関わらず、事業者が事業活動における環境負荷及び環境配慮等の取組状況に関する説明責任を果たし、ステークホルダーの判断に影響を与える有用な情報を提供するとともに、環境コミュニケーションを促進するためのもの

環境省 環境報告ガイドライン 2007年版 p.10

なんだか難しく書かれていますが、、、

要するに、環境負荷のデータや環境配慮の取り組みについて、各企業や大学がまとめたものです。

国立大学法人では、先述の環境配慮促進法により発行が義務付けられています。

今ではESG投資など、環境に対する社会的関心の高まりに伴い、有価証券報告書や年次報告書等でも当たり前のように環境報告を行うようになっており、環境報告書という独立した形式での発行を廃止(別の大規模な報告書に統合)した企業も多くあります。環境省が環境報告書ではなく環境報告について定義するようになったのは、このためです。

東京大学環境安全本部では、2006年から毎年環境報告書を発行しており、東京大学が負う責任や果たすべき社会的な役割、環境安全管理に関する取り組み、さらにはダイバーシティや安全衛生に関する取り組みに至るまで、膨大なデータと合わせて公開しています。

環境安全が専門ではない一般の方にも読みやすいよう工夫して編集されておりますので、ぜひ読んでみてくださいね!